受験絵画って本当に必要?

絵が上手なだけではない大切な 本当の理由教えます

第1章|小学校受験に「絵画」の対策は本当に必要?

年中さん、年長さんになり、“テストのある小学校”を目指そうとすると、少しずつ忙しい通塾の日々が始まります。ペーパーのお勉強、行動観察、運動など、やることはたくさん。「幼稚園のあとはお友達と遊ばせたい」「スポーツや好きなことをする時間も大切にしたい」。そんな中で、小学校受験のために絵画や工作まで習う必要があるの?と悩まれるご家庭は少なくありません。

実は私自身も、最初は「受験絵画」という言葉に少し違和感がありました。子どもの絵は、本来自由に楽しく描くものだと思っていたからです。

しかし実際に小学校受験の指導に携わり、出題を見ていくと、その考えは変わりました。絵画だけでなく、工作や粘土、集団で何かを描いたり作ったりする課題など、「自分で考え、それを形にする力」が必要になる場面は決して少なくありません。

では、学校は作品のどこを見ているのでしょうか。

第2章|小学校受験の絵画で見られるのは「上手さ」だけではありません

小学校受験の絵画というと、「絵が上手な子が有利なのでは?」と思われるかもしれません。でも、私は決してそれだけではないと考えています。

一枚の絵や一つの工作を完成させるまでには、その子のいろいろな力が表れます。最後までやり抜こうとする力、何を作るのか着地点を考える力、決められたルールを理解する力、限られた時間の中で完成させる力。そして「私はこれを作りました」「ここを工夫しました」と、自分の考えを相手に伝える力です。

さらに集団制作になれば、お友達の意見を聞きながら自分の考えも伝え、時には「こうしよう!」と周りに働きかける場面もあります。そこには協調性だけでなく、自然なリーダーシップも表れます。

つまり絵画や造形は、完成した作品を見るだけのものではありません。その子がどう考え、どう動き、どう人と関わるのか。作品が完成するまでの過程にも、その子らしさがたくさん詰まっているのです。

第3章|「なんとなく作れた」から「私はこれを作りたい」へ

これまで多くのお子さまを見てきましたが、ペーパーのお勉強がしっかり仕上がっていても、絵画や造形になると急に手が止まってしまう子がいます。「何を描いたらいいのかわからない」「思ったものを形にできない」。そして周りを見ているうちに、他のお子さまと似たような作品になってしまうこともあります。

だからこそ、私は「なんとなくできればいい」ではなく、自分は何を作りたいのかを考えることを大切にしています。

上手に描くことだけを教えてしまえば、お手本に似た絵は描けるようになるかもしれません。でも、お手本がなくなったときに自分で考えられなければ、本当の意味での表現力にはつながりません。

「こんなものを作りたい」「こんなお話の絵にしたい」。まず自分の中に小さな着地点をつくり、それをどうしたら形にできるか考える。その積み重ねによって、子どもたちは少しずつ「自分で考えて表現すること」への自信を身につけていきます。

第4章|はっちの受験絵画は「大人が一緒に本気で遊ぶ時間」

私は、幼稚園から帰ったあとにスポーツをしたり、お友達と思い切り遊んだりする時間も、とても大切だと思っています。だからこそ、忙しい毎日の中で時間を作って「はっち」に来てくださるのであれば、子どもたちには「ここに来たら、大人が本気で一緒に遊んでくれる!」と思ってほしいのです。

そして、はっちには最初に子どもたちと交わす大切なお約束があります。「いいことを思いついたら、大きな声で『いいこと考えた!』と言いましょう」すると教室のあちらこちらから、「先生、いいこと考えた!」「私もいいこと考えた!」という声が聞こえてきます。私はこの瞬間が大好きです。

受験が終わったあと、小学生になっても「はっちを辞めたくない」と通い続けてくれている子どもたちもいます。受験のためだけではなく、考えること、作ること、伝えることそのものを好きになってほしい。それが、はっちの受験絵画です。

まとめ|小学校受験のその先まで残る「自分で考えるぷれぜん力」をそだてる

小学校受験の絵画・工作は、きれいな絵を描くためだけのお勉強ではありません。考える。思いつく。やってみる。うまくいかなければ工夫する。そして最後まで作り上げ、自分の言葉で伝える。その一つひとつの経験が、子どもの「自分で考える力」につながっていくと私は考えています。だから、はっちでは大人が答えを先に教えるのではなく、子ども自身から出てくる「やってみたい!」を大切にしています。

受験の日に力を発揮することはもちろん大切です。でも、そのために積み重ねた時間が、受験が終わった瞬間に必要なくなってしまうのでは、少し寂しい。

「いいこと考えた!」と自分から言える子。自分で考え、自分らしく表現し、自分の言葉で人に伝えられる子。小学校受験の絵画を通して育てた力が、その子のこれからの人生にも残っていく。そんな時間を、はっちではつくっていきたいと思っています。

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