小学校受験で出題される問題の中には工作があります。
多くの親御さんが
「小学校受験の課題にある工作って、どんな対策をしたら良いの?」
このように思われています。
この記事では、小学校受験の製作課題について、ポイントと対策をまとめてみました。
小学校受験で出題される製作課題とは?
製作課題とは、決められた時間の中で「作品」を作る課題になります。
例えば、折り紙を折ったり、折り紙を画用紙に貼ったり、お絵描きをしたりなどがあります。
どうしても製作課題と聞くと、製作後の「作品」の完成度を意識してしまいますが、完成度はほとんど気にする必要はありません。
小学校受験の製作課題は、「作る過程」が評価の対象となります。
- 作品を作る途中の手の動き
- ハサミの使い方
- ひもを結ぶ作業
- 作業時間を意識する
- 最後まで投げ出さずに作業をする
など・・・
このようなことを見られているのです。
他にも、ぞうきんを絞ったり、洋服を畳んだりなどの生活に関わる動きも出題されることがあります。
つまり、小学校受験の製作課題対策をしたいのでしたら、手指の器用さ(巧緻性)と生活の中で必要な基本的な動きを押さえるようにしましょう。
製作課題はどのような対策が必要?
前項でもお伝えしたように、対策すべきことは、手指の動きと生活の中で必要な基本的な動きになります。
小学校受験での製作課題の具体的な内容は、小学校によって異なります。
具体的に、過去にどのような課題が出題されたのかというと以下の通りです。
筑波大付属小学校
2019年の制作課題は紙コップを主体にした作品でネーミングが「応援くん」でした。紙コップに紐でアクセントをつけたもので上の部分には、手がついています。先生が事前に作り方を説明します。そして実演しているのを観察してから、いざ取り組むという流れになります。
早稲田実業学校初等部
2017年の制作課題は、「☆から★まで、点線を鉛筆でなぞりましょう。終わったら台紙にのりで貼ってください。貼るときは、新聞紙を敷きましょう」という課題です。
机の上には、星と点線が書いてある用紙と台紙が重ねて置いてあり、トレーの中に鉛筆・スティックのり・つぼのり・新聞紙・おしぼりが入っていてそこから課題を取り組むという流れになります。
上記以外にも、2018年度慶應義塾横浜初等部では、アイスクリームやさんごっこをさせており、そちらが出題されました。
また2019年はお寿司屋さんを作成させていた生徒さんが慶應義塾横浜初等部に合格。
他にも2020年早稲田実業学校初等部は、プレイマイスが出題されました。
このような課題が出題されるのですが、どちらの課題においても、手の動きと作業がポイントになるのです。
製作課題の対策をするなら、以下の様な手の動きと作業を取り組むようにしてください。
- 塗る
- 折る
- 切る
- ちぎる
- 貼る
- 結ぶ
- 通す
- ねじる
- こねる
- ぞうきんを絞る
- つつむ
- たたむ
これらのことが日頃から身につくように、対策をしておくことが大切です。
以前の記事にも書いたのですが「実体験」や「お手伝い」が大切になってきます。
よければこちらの記事も参考にしてください。
普段の生活の中でできる、ぞうきんを絞るやつつむ・たたむなどの作業は、積極的にお家でお子様に練習させてあげてください。
だけど、中々お家で対策できないような工作作業もあります。
粘土をこねたり、紐を結んだり、ハサミを使って切る練習をしたり…
このような工作作業の練習は、定期的にお教室に通うなどして対策をしたら良いかと思います。お教室では、今まで出題されてきた問題も熟知しているので、過去問題から予測して練習を行うことができます。
こどもそうぞう絵画教室「はっち」では、緩衛材を前々から使用してモールで繋げてアイロンビーズをプラスして人形などを作らせていました。
それと、今年は、絵を描かせてパズルにしてまた絵に戻すという取り組みをしていたので、2021年度も慶應幼稚舎の問題を予想することが出来ました。
さまざまな素材に触れさせているので試験を予想することが出来ています。
製作課題を練習するときの3つのポイント
製作課題の練習をする際に、大切な3つのポイントがあるのでお伝えします。
- 一つ一つステップアップして進む
- 一連の作業を意識すること
- 楽しみながら「できた」という気持ちを大切にする
一つ一つステップアップして進む
製作課題の練習を取り組む際に、「目標」を作って一つ一つクリアすることが大切になります。
ただ単純に課題を取り組むより「目標」を決めて、その「目標」をクリアできる方が、お子様のやる気が下がりません。
お子様がどんどんステップアップできるように「目標」を作ってあげて、一つ一つクリアするように作業をすることをおすすめします。
一連の作業を意識すること
保育園や幼稚園での工作の際は、先生が見本を見せて、一つ一つの作業ごとに説明をすると思います。
ですが、小学校受験では、一から「作品」の完成までを行うことが課題となります。
ですので、最初の練習の時は、一つ一つ作業を指示してあげるのですが、だんだん慣れてきたら一度の説明で課題をやり遂げる練習もするようにしてください。
楽しみながら「できた」という気持ちを大切にする
最後のポイントは一番大切になります。
お子様に課題を楽しみながら製作課題の練習に取り組んでもらうことです。
課題を取り組むのは、お子様です。そのお子様が製作を楽しいと思わないと、練習するのさえ嫌がって中々前に進むことができません。
ですので、課題は、最初から完璧にやらせようとするのではなく、お子様の「できた!」という気持ちを大切にしてください。
小さいことでもとにかくできたことがあれば褒めて「もうちょっとできるかも?」と思わせることで製作課題の練習がスムーズにできておすすめです。
まとめ
今回は、小学校受験の製作課題について、ポイントと対策をまとめてみました。
おさらいすると、製作課題で大事なことは作品の完成度よりも作業過程が評価対象になります。
- 作品を作る途中の手の動き
- ハサミの使い方
- ひもを結ぶ作業
- 作業時間を意識する
- 最後まで投げ出さずに作業をする
そのためにやるべき対策は、普段の生活での「体験」や「お手伝い」です。
それと、中々お家で取り組めないような工作に関しては、お教室に通うようにすると取り組みやすいです。
そして最後に、製作課題の練習の時には、以下のような大切なポイントが3つあるので気をつけておいてください。
- 一つ一つステップアップして進む
- 一連の作業を意識すること
- 楽しみながら「できた」という気持ちを大切にする
これらを踏まえて、小学校受験の製作課題の対策を実践してみてくださいね。
こどもそうぞう絵画教室「はっち」では、小学校受験対策のお手伝いをさせていただいています。
スポットレッスンなどの単発レッスンもありますので、気になる方は「はっち」のレッスン詳細をご覧ください。
https://8cci-art.com/lesson/