最近生徒を褒めると「ご褒美ないの?」と言われることが増えました。
「え?んん?」と聞き直すと頑張ったら塾ではご褒美でおもちゃが
もらえるのに先生のところはくれない・・・という言葉が平気で生徒から出てきます。
またうちの子を褒めてくださらないとお電話をいただくのですが褒めています。
ただはっちはご褒美がないんです。
私の褒めかたは「すごいね、うまいね」ではなく、先生この絵好きだなです!
ご褒美がないと頑張れない???
・ご褒美がないなら頑張らない
・ご褒美がないのはおかしい
・ご褒美も用意していない
様々なご批判あるかと思いますが、小学校でお勉強したからと良い成績を納めてもおもちゃなどのご褒美はいただけません。
それよりご褒美で釣らないと幼児のモチベーションを上げられない、お母様の満足度を維できない塾が存在して、それがデフォルトになっていく残念さが最近否めません。
良いことをしたそれだけでほかほか心が満たされるのに、それを誰も褒めてくれないと嘆く状況を作り出すのはなんだかちょっと違うと思うのです。
はっちのご褒美は争奪戦
例えば、はっちのご褒美は教室のセロテープの側面に好きな絵を貼り付けることが出来ます。
今は豚さん、魔法の杖、ドラえもんです。
嬉しそうに制作している生徒の顔は光り輝いています。
「かていが未来を創る」
これがはっちの教育方針です。
かていには家庭・仮定・過程の三つの文字が入ります
どういったエラーを修正して出来るようになったのかで将来が変わってきます。
ご褒美のために頑張ってきた子と自分のために頑張れたことの違いは大きく、さらに人のために頑張れたらどれだけ差がついていくかわかりません。
だからご褒美だけは誰かのために我慢した時だけ私は与えていました。
お兄さんの病院に一日大人しくいい子で付き合ってくれた時
お母さんが体調不良で公園に行けないかった時、
言われなくても人のために力を尽くしてくれた時
そんな時にこそご褒美をあげてほしいと願います。
【ご褒美の弊害】外からの力で働くようになるとやる気は育たない
ご褒美を受け取ることそのものが目的になって、結果として動機が見失われる現象として心理学ではアンダーマイニング効果というものがあります。
5歳の頃、【自分のことを自分で決定していく力】をしっかり養わないといけない時期にご褒美で釣るような動機づけをしてしまうと、一生ものでしか心が動けない人になってしまうかもしれません。
やりがいや自分の満足感を育てる教育をしていたご家庭こそ難関校へ行く切符が得られるのではないかと考えています。
お子さんが「えーーー」ばかりいう時
子供は本来素直なので「〇〇しましょう」に対して「えーーー」は言いません。
何らかのつまづきが起きている時、えーーーが出るのです
大抵は、おもちゃがもらえないなどの理由で頑張れないと言う状態になっていてアートを楽しめないか、心が疲弊してやる気がゼロになっているいる時なのです。
「えーーー」が出たら黄色信号です。
定期的に、ご自宅でどんな絵でもいいから描いてみてと言って、「えーーー」が出てしまわないかチェックすることもとても大事です。
お気軽にお問い合わせくださいね